レッドビーシュリンプが繁殖するためには、メスが抱卵をして稚エビを出産する必要があります。そのためには、オスとメスが一緒の水槽にいる必要があることは言うまでもありません。
「オスとメスがいれば抱卵はするから、それよりも稚エビをどれだけ残すかだ」とも言われますが、なかなか抱卵しなくて悩んでいる人もいると思います。
我が家では16~17日前にハッチアウトした抱卵個体がいますが、現在は1匹も抱卵していません。その個体が抱卵した日から考えると、約1ヶ月半くらい新たな抱卵個体が出ていないことになります。
抱卵までの流れ
抱卵までの流れは、成熟したメスの卵巣が発達する→そのメスが脱皮をする→そのメスをオスが見つけて交尾をする→卵巣からお腹に卵を出して抱卵完了 となります。
卵巣が発達したメスが脱皮をする前後には、オスが興奮して泳ぎ回る光景が見られます。これを抱卵の舞と呼びます。
この様なメスは脱皮の時にフェロモンを出し、それにオスが反応して抱卵の舞が行われるようです。
交尾自体は1舜で、向かい合って抱き合った状態になり1秒ぐらいで終了です。
なかなか抱卵しない時
なかなか抱卵個体が出ない時に、どの時点でつまずいているのかを見つけて原因を考え、場合によっては対策が必要になります。
メスの卵巣が発達しない
わたくしは、抱卵しない理由の多くはこれなんじゃないかな?って思います。その原因はいろいろ考えられます。
たまたまとか、まだ時期じゃないとか
抱卵未経験の個体なら、まだ性成熟していない事もあります。抱卵経験のある個体なら、抱卵中に次の準備で卵巣が発達し、連続して抱卵するような場合もありますし、間を置いてからの場合もあります。
この様な場合は、待つしかないですね。
水質や温度が不安定
エビにストレスがかかるような水の状態だったり、水温が低すぎたり高すぎたりしてもダメのようです。
水質検査で状態を把握したり、水温の管理をする必要があります。
餌の質や量がよくない
動物性タンパク質の多い餌は抱卵しやすいという話も聞きますが、この辺はよく分かりません。ブリーダーさんやショップブランドのエビ専用のエサなら、考えられて作られているのでどれでも良いように思います。複数のエサをローテーションであげている人もいるようです。
量に関しては、しっかりあげた方が抱卵しやすいように思います。ただし、水質悪化にも注意が必要です。
脱皮をしない
卵巣が発達しているのになかなか脱皮をしない時は‥ミネラルが足りない可能性もある?ですが、あまり弄らずに様子を見るのが良いと思います。
脱皮を促進する添加剤もあるようですが、負担がかかりそうです。止めた方が良いですね。
定番なのは換水ですが、これもいつものサイクルを変えてまでやる必要はないと思います。換水後に脱皮しやすいのは事実なので、いつものサイクルで換水した時に期待をしましょう。
いずれにしても、卵巣が発達していれば抱卵のチャンスはもうすぐです。待ちましょう。
交尾が行われなかった
卵巣の発達したメスが脱皮をし、抱卵の舞もあったのに抱卵個体が出なかった場合‥きっとオスがメスを見つけられなかったのでしょうね。諦めましょう。
卵巣の発達したメスが脱皮をしたのに抱卵の舞が見られなかった時‥オスがまだ性成熟していない、オスに元気がない、オスに性欲がないなども考えられます。
メスが脱皮をしたのに抱卵の舞が見られなかった時‥卵巣が発達したメスではなかったのですかね。我が家では良くあります。
我が家での状況を考える
我が家では1ヶ月半ぐらい新たな抱卵個体が出ていません。まぁ現在、親エビがあまりいないのもありますが、卵巣の発達したメスが見あたりません。
色の濃い個体は卵巣がそのままでは見えないので、光を当てて確認したりもしますが、水槽の中にいるのは難しいです。
たまたま、今日移動予定のエビちゃんがいたので、掬って光を当ててみました。
抱卵未経験、でもそろそろ6ヶ月ぐらいになるエビちゃんです。首の辺りに(首ではないですけど)黒い影ができ始めています。卵巣でしょうか?
この影が背中の白い部分にまで広がったら抱卵のチャンスですね。もうしばらく様子を見ます。
それでも抱卵が増えてこなかったら‥何かを変える時ですね。
では、今日はこの辺で