レッドビーシュリンプの飼育・繁殖に適した水温は25℃前後です。低い温度はある程度耐えられますが、上は28℃前後でかなりのダメージを受けます。レッドビーシュリンプの飼育に成功するには、如何に水温を25℃前後に保つかが重要になります。
夏場の高温、冬場の低温の対策として冷却ファン、ヒーター、ストーブ、クーラー等の器具を使い水温管理を行います。今回は冬場の低温対策として使用される水槽用ヒーターとストーブで部屋ごと温める方法の費用について考えてみます。
ただ、気候や飼育環境、水槽の大きさや数などによっても変わってきますので、今回はわが家の環境を参考にしたいと思います。
ヒーターの電気代
わが家では30cmキューブ水槽を並べて飼育しています。水量は約25Lですので最低でも75Wのヒーターが必要になります。ストーブを使わずに飼育したとすると、ヒーターは点いたり消えたりしながら最低でも1日に12時間は作動しそうです。では、電気代の計算です。実際には基本料金がかかったり、燃料費調整額等に影響があったりもしますが、今回は純粋にヒーターのみの電気代を考えることにします。
12時間で 75W÷1000×12時間=0.9kWh
30日間で 0.9kWh×30日=27kWh
ヒーター1本あたり1ヶ月で27kWhの電力を消費する計算になります。では、次に1kWhあたりの単価を見てみます。
120~280kWh 29円72銭
280kWh~ 33円37銭
(ほくでんのHPより)
電力量によって三段階の価格設定になっているのですね。単純にヒーターの本数に比例とはいきません。
5本~10本 1本あたり27kWh×29円72銭=802円44銭
11本以上 1本あたり27kWh×33円37銭=900円99銭
本数に応じて累積して計算する事になります。円未満は切り捨てです。
1本635円、2本1271円、‥5本3344円‥10本7356円‥15本11861円‥20本16366円、21本17267円、22本18169円‥
室温によって作動時間も変わるし、器具の劣化によって加熱効率も変わると思うので目安と言うことで押さえてください。
実際もっとかかるんじゃないかなぁと感じています。自宅のグッピー水槽に100Wのヒーターを1本入れたら3000円位電気代が上がりました。
ストーブの灯油代
次にストーブの灯油代を計算したいと思います。この時期ストーブのecoモードで運転していても、よほど暖かい日でなければ24時間作動している感じです。23℃設定で室温が28℃くらい、水温が25℃前後を保っています。
ストーブの仕様表から灯油消費量を計算することもできますが、燃焼の状態からの想像になってしまうので、実際に使用している量で考えます。エビ小屋では1ヶ月あたり約200Lの灯油を使っています。灯油の単価は地域や業者によっても違いますが、わが家では現在87円です。
灯油1L当たりの単価 87円
1ヶ月の灯油代 200L×87円=17400円
水槽が何本あってもこの金額は固定です。
どちらがお得なのか
上記2者の比較で行くと、ヒーターが21本以下なら電気代の方が安いですね‥という結果なのですが、実は計算を始める前から分かっていた事がありまして‥わが町では冬にストーブを点けないで過ごすなんてあり得ないことなのです。結局、灯油代はかかってしまうわけです。わが家では水槽の数が2桁を超えていて、さらに追加もする予定なので断然ストーブオンリーがお得です。ヒーターの本数揃えるのも大変ですし‥
しかし、お住まいの地域によってはストーブがない人もたくさんいるでしょうし、器具の作動時間もマチマチだと思うので参考程度になればなと思います。
まとめ
今回、地域差は考えずにわが家中心の計算遊びになってしまいましたが、レッドビーシュリンプの飼育にとって温度管理は大変重要です。暖かい地域にお住まいの方にとっては、冬場よりも夏の高温の方が大変なんだろうなと思います。しばらくは大丈夫ですが、夏になる前に高温対策の勉強をしたいと思います。