ネットで色々なサイトやブログを見ていると「エビは酸欠に弱いからエアレーションが必要」と言うような情報を良く目にします。
これについて、最近は違った見解も目にするようになりましたが、まだまだ???な内容も見受けられるので私見を書きたいと思います。
実験や調査の結果から導き出した答えではなく、あくまでも私見という事で押さえてください。
「エビは酸欠に弱いからエアレーションが必要」から読み取れる内容は、「エビは酸欠に弱い」、「エアレーションは酸素を増やす」の2点だと思います。わたくしは、この2点に違和感を感じています。
まず、「エビは酸欠に弱い」についてですが、この様に表現するとエビは他の生物に比べて、特に酸欠に弱いように感じませんか?果たしてそれは事実なのでしょうか?
適応する酸素濃度の範囲に違いはあるにせよ、どの生物も酸欠には弱いのではないでしょうか。
「エビは酸欠に弱い」という情報は良く目にしますが、その根拠となるデータ等を見た事がありません。
唯一、有力な情報としてあるのは、エビの呼吸色素はヘモシアニンであるということ。
我々ヒトの血液が赤いのはヘモグロビンという色素のためというのはご存じですよね?中学校の理科の勉強です。
このヘモグロビンは、酸素の多いところでは酸素と結びつき、酸素の少ないところでは離すという性質があります。このヘモグロビンのはたらきによって、ヘモグロビンを持つ生物は体内に酸素を取り込みます。
これと同じはたらきをするのがヘモシアニンです。エビのような節足動物や軟体動物に多く見られます。
ヘモグロビンは鉄原子が含まれる色素です。鉄分が不足すると貧血を起こすそのはそのためです。また、ヘモシアニンは銅原子を含む色素です。
ヘモグロビンは鉄原子1個と酸素分子1個が結びつきますが、ヘモシアニンは銅原子2個と酸素分子1個が結びつきます。
このことから考えると、ヘモシアニンは酸素を取り込む効率が悪いように感じます。しかし、見方を変えれば少ない酸素でも大丈夫な構造になっていると考える事もできるかもしれません。
エビが酸欠に弱い‥どうやったら調べられるかな?
他の種と同じ条件で、酸素を減らしていき、他よりも早く死ぬ個体が多いならエビは酸欠に弱いといえるでしょうね。そんなデータ取ってみたいですね。
そのような実験の結果がすでにあり「エビは酸欠に弱い」と言われているのでしたら、わたくしの勉強不足ですので教えてください。お願いします。
おそらく、この記事を読んで頂いている方は、エビの飼育をしている方がほとんどだと思うので、「エビは酸欠に弱い」と言う情報をよく目にすると思うのですが、他のカテゴリーでも「○○は酸欠に弱い」と言われている事が多いです。
結局、生物は酸欠に弱いんです。でも、種によって同じ溶存酸素量の範囲ではないでしょう。種によって多少の幅はあるとは思います。その種に応じた必要な酸素量を取り込めなければ、それが酸欠です。
この後、「水槽内で酸素が不足することについて」‥「水槽内の酸素増やす事について」‥等、話は進むのですが、長くなってきたし酔いもまわってきたので明日以降に「続く」でお願いします。
では、今日はこの辺で
この記事の続きはこちら。
コメント
エビにとっては溶酸素に直接的な考えではなくて
溶酸素によってバクテリアが減って、水質悪化でのエビの死亡と考えたほうがいいいかとおもいます
※あくあまでも一個人意見ですので
クロシマさん こんにちは。
バクテリアについては続きで触れようと思っていました。
わたくしも、同じ様に考えています。
我が家ではバクテリアで水を作っていないので影響は少ないかな…と思っていますが。